【精神学に学ぶ】子どもが感じる3種類の幸せ【セロトニン・オキシトシン・ドーパミン】

子育てのコツ

幸せを感じるとき,人は3つの幸福ホルモンの影響を受けます。

セロトニン・オキシトシン・ドーパミンの3つです。

この3つを理解し子育てに応用すると,自然と子どもの笑顔が増えていくこと間違いなしです。

私が教室で行っていることも書いておきますので,参考にしてみてください。

(今回の内容は心理学の研究論文を参考にして書いています)

① セロトニン的幸福(よい環境)

これは,心地よい環境にいるときに感じる幸福ホルモンです。
青いそら,広い海,いい匂いの服,フカフカの布団などがイメージに合うでしょう。
心のバランスを整える作用があると言われています。

学校の教室で言うと,私は毎朝窓を開けたり,黒板をきれいに消したり,本棚(学級文庫)を整えたりすることをしています。
そうすると,子どもはセロトニン的幸福を感じることができます。
自覚はなくとも,とても大切なのがセロトニン的幸福です(不足するとうつ状態や暴力的になりやすいと言われています)。
家庭の掃除や洗濯,ほんとうに大変ですよね。
ただ,その行動が子どもの心を落ち着かせる1つの要因であることを知っておくと,よいと思います。

お子さんが笑顔なのは,あなたがつくっている日々の生活環境のおかげです。

②オキシトシン的幸福(つながり)

人とのつながりスキンシップなどで感じる幸福ホルモンです。
家族や友人,恋人や同僚などとの楽しい時間がイメージに合うでしょう
セロトニンと同様に心を落ち着かせる作用があります。

学校では,子ども同士の友達関係づくりをしたり,教師からあいさつや声かけをしたりしています。
学校には「1人でも平気」と言う子もいますが,勉強でグループ活動に参加をしたり,共通の趣味の子とのつながりを作ったりして,自然と人とのつながりができるようにします。
よい人間関係は「やる気」「快適さ」原動力となり,幸せの土台です。
家庭では,幼少期は子どもをハグしたり,スキンシップを取ったりすることが,この幸福ホルモンにつながります。
成長して思春期や反抗期になっても家族との日常会話によって,ほめたり,あいさつを交わしたりすることで,親とのつながりを保つことが子どもの幸福感になります。

③ドーパミン的幸福(成果)

これは,自分の行動の成果によって得られる幸福です。
部活動の大会で活躍したり,テストで学年順位が上がったりすることで感じる幸福ホルモンです。

学校では,子どもが小さな目標を達成できるようにしたり,場面によってほめる子を変えたりして成果を実感できるようにしています。
【気をつけること】が1つあります。
ドーパミン的幸福は,劣化します。つまり,同じ刺激では満足できなくなる傾向があります。
子どもの自己肯定感(自信)の向上につながるので,決して悪い幸福ホルモンではないのですが,安易にドーパミン的幸福だけを子どもに実感させることはおススメしません
あくまでも,①セロトニン②オキシトシンの上に③ドーパミンを積み上げることが大切です。

まとめ

最後に,「3つのうちどれが一番重要か?」を書いておきます。
①よい環境②つながりの上に③成果を積み上げていくことが大切です(下図参照)。

セロトニンとオキシトシンは,存在することについての幸福,英語で表現すると「be」の幸福です。
ドーパミンは,自分の行動によって得られる幸福,英語で表現すると「do」の幸福です。

ふだんは実感しづらい「be」の幸福の部分こそ,大切だったりします。

子どもが幸せに育つように,私も心を込めて学級経営をしていきます。

記事は以上です。

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