小学校の低学年になると,わが子から「なんで?」「どうして?」と聞かれることが増えますよね。
どう答えたらよいのか困っている方向けに,担任の先生として気をつけていることを記事にします。
意識するポイントは3つあります。
①子どもはわからないから聞いている
②自分のことを見てくれるかを気にしている
③子どもは自分に関係がないと,すぐに興味をなくす
この3つを意識した結果,私は子どもの疑問に笑顔で短い言葉で答えるようになりました。
それでは,少しエピソードを交えて解説をします。
①子どもはわからないから聞いている
わからないことがあると,子どもは「なぜ?」「なに?」と言うようになります。
私が姉と携帯料金について話しているとき,甥っ子に「povoってなに?」と急に聞かれました。
姉は「auの新しい料金プランだよ。そうすると携帯代が安くなって,お家で使えるお金が増えるんだよ。」とていねいに答えていましたが,甥っ子は「ふーん」という様子。
姉は「あんたが聞いたんでしょ!なんで興味なさそうなの!」と怒っていました(笑)
③にも関連しますが,子どもはわからないから聞いただけです。
聞いてみて,自分に(直接)関係ないから興味がなくなったのです。
私なら甥っ子にこう答えます。
「ケータイの電話代について話してるんだよ。」
これで,十分です。
「なんで話してるの?」と聞かれたときに,続きを話せばよいのです。
②自分のことを見てくれるかを気にしている
基本的には,「あんたには関係ない」と言うべきではありません。
疑問に答えてあげることで,子どもは自分が大切にされていることに気づきます。
(学校では,他の子との会話に割り込んで,「なにが,○○なの?」と話題の説明を求めてきたときのみ「お話どろぼうしません。(あなたには関係ありません)」と言うことがあります)
③子どもは自分に関係がないと,すぐに興味をなくす
低学年の疑問はそういうものです(それが大人を怒らせるのですが…)。
「○○について話してるんだよ。」など,疑問に答えることで自分に関係ないことに気づかせることが重要です。
【まとめ】
子どもの疑問には簡潔に答えましょう。
1問につき1文で回答するくらいがちょうどよいです。
学年が上がって質問のレベルが上がってきたら,無理に答えようとせずに一緒に調べたり,考えたりするのもよいですね。
記事は以上です。
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