感染症による影響が日本中に色濃く出ています(2021年9月)
医療従事者のみなさん,感謝の気持ちでいっぱいです。
また,飲食店や旅行・宿泊業界のみなさんにはとても厳しい経済状況です。
私は休日は感染予防をしている飲食店に行き,黙食して帰宅します。
帰宅後は,すぐに手洗いをしています。
外出は最低限,でもつぶれてほしくない店があるのです。
さて,学校よりも大変な企業がたくさんある中ですが,学校の実情もお話をします。
今回の記事は「いまだに普通に登校させてるけど,オンライン授業ってできないの?」という友人の質問に答えるものになります。
(あくまで私の自治体の現状です)
オンライン授業はできるの?
結論から言うと,できます。
小学校も中学校も,1人に1台のタブレットが学校から貸与されています(GIGAスクール構想)。
今すぐ長期休校になっても,担任と家庭を結ぶ授業は可能です。
インターネットがない家庭の子だけ,登校すれば問題ないのです。
ただ,急いで配備したため,現場のGIGAスクール担当になった先生は,担任もある中で業務が増え,かなり苦労&疲弊しています。
他の先生は「できない」って言ってたけど?
その先生の言いたいこともわかります。
それは,教室と同じ質の授業ができないということです。
画面の向こうの子どもに対して,声をかけることしかできないのは先生にとって大変なことなんです。
カメラをつけ忘れたりしている子,スピーカーオフにしていて音が聞こえない子,マイクをオンにせずにしゃべってしまう子,そして,家庭環境で授業に集中できない子など,様々なトラブルも予測されます。
最初はトラブル対応に追われることになります。
大学のオンライン授業では,カメラをオフにするのでこっそり食事をとる大学生もいるようです。
家にいる子どもの指導は大変になると思います。
おそらく一時的に学びの質は落ちますが,オンライン授業自体はできます。
完全に休校になり,オンライン授業になれば,先生たちは努力して問題を乗り越えるでしょう。
今,起こっているハイブリット授業問題
2021年9月現在,私の自治体ではオンライン授業と通常授業が混ざったハイブリット授業が行われています。
ハイブリット授業とは多くの子は通常授業ですが,希望者は自宅で授業を受けることもできるということです。
私の自治体では,これが大きな問題を生んでいます。
ある小学校(低学年)の先生の話では,オンライン授業で参加している児童の家から犬の声が聞こえてくるそうです。
ある学級では,「黒板の字が見えない」と職員室に電話が来たり,ほかの子の発言が聞こえないと端末から「聞こえませ~ん」と保護者の声が聞こえてきたりするそうです。
炭酸飲料を開ける音が教室中に響いた学校もあると聞きました。
これでは,学級の子どもたちが集中して授業を受けることができません。
家庭で授業を受ける権利も保証したいという気持ちと,登校している多くの子が集中できる環境づくりをしたい気持ちで揺れ動く教師がいます。
また,GIGAスクール担当の先生の教室には,毎日,タブレットを持った先生がさまざまな相談に来るそうです。
もちろん,うまくいっている例もあります。
学級の子と一緒に図工の作品を作ったり,家庭で授業を受けている子が発言したりしている話も聞きます。
よい実践を広めていこうと,情報を共有しています。
問題を解決する方法
文部科学省には要望を出したのですが,担任を支えるGIGAスクール専門教員の配置をしてほしいです。
または,担任のできる先生を配置して,今のGIGAスクール担当教員が担任をしないようにしてほしいです。
私たち教師は子どものためにできることをやっています。
給食は教師が配膳していますし,授業後には教師が掃除も消毒もしています。
オンライン授業も子どもに指導して,できるようにしました。
でも,このままだと,若い教師とGIGAスクール担当教員がもちません。
これがオンライン授業の現状です。
少しでもわかってもらえると幸いです。
コメントで質問や相談をしていただけると,次の記事を書く励みになります。
よろしくお願いします。