水泳部顧問として,中学校で1度,小学校で1度,計2回の市内大会の優勝経験があります。
部活動の指導では,未経験の競技の顧問になることがあり,私の場合はそれが水泳部でした。
子どもたちにとっては,本気で取り組んでいる部活動に,指導者が手を抜くわけにはいきません。
私自身が必死に勉強した結果,泳ぎが早くなるためのコツはとてもシンプルでした。
結論から言うと,
水中姿勢をよくする
遠くの水をつかむ感覚で泳ぐ
の2つです。
これは,どの泳法にも使えます。
水泳部の子どもの話では,「スイミングのコーチにも同じこと言われた」と言う子もいました。
どのように指導に生かせばよいか,以下に記述します。
水中姿勢をよくする
このコツは水中でまっすぐの姿勢を作り,水の抵抗を最小にすることです。
それが一番わかるのが,壁をけってまっすぐ伸びる「けのび」です。
小中学生には,わかりやすい説明が一番です。
私は,水泳部でいちばん早い子の「けのび」を,全員に見せました。
キックもプル(手のかき)もないのに,驚くほど遠くまで伸びるものです。
それ以降,水泳部のちょっとした休憩時間に「けのびの練習」が流行しました。
子どものやる気はすぐ行動に現れます。
遠くの水をつかむ感覚で泳ぐ
このコツの理屈はとてもシンプルです。
遠くの水に手を入れて,水中で体が加速する距離を延ばすのです。
これは全体で言うよりも,個別に話した方が効果があります。
ピッチ(手の回転速度)を上げて早く泳ごうとしているのに,記録が伸びない子にはとても有効でした。
タイムが伸びると,無駄な力が抜けて自然とよい泳ぎになっていきます。
結果的に,水中姿勢も伸びて水の抵抗も抑えられることが多いです。
【まとめ】
4泳法の指導は日々,進化しています。
でも,このシンプルなコツ2選だけは正しいと私は思っています。
最後にもう一つ,指導者として大切なことを書いておきます。
それは,泳法違反・失格をさせないことです。
「何が違反になるのか」は大会の規約に書いてありますし,わからなければ大会の審判に聞きましょう。
大会にでるからには,すべての子が記録をもって帰れるようにしたいものです。
今回の記事は以上です。
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