【中学3年生】現役教師が考える高校受験の考え方【はじめての進路】

勉強について

中学校の教師をしていて,最も気を遣うのが進路指導です。
「先生は無理やり高校に進学させようとしている」と言われたこともありますが,それは私の考えがうまく伝わっていなかったからだと反省しています。
ここでは中学3年生の子どもにとって最適な進路指導をするために,私が考えていたことを言える範囲で正直に話します。
「これしかない」とあきらめるのではなく,ぜひ選択肢を広げて,お子さんの進路を考えてください。
この記事を読むと,お子さんの進路の参考になると思います。

地域や学校によって差はありますが,大まかな考え方を書いておきます。

考え方①公立高校か,私立高校か

・私立高校はほぼ100%合格がもらえる学校がある。

中学には膨大な受験情報が集まります。
過去のデータを見たり,その高校の担当者に話を聞いたりすると.中学校の成績(内申点)でほぼ100%合格できる高校かどうかわかるものです。
同じ地域の中学校で「すべり止め」として受けている子が多い私立高校があるのはそういう理由です。

実は公立高校では,基本的にはその合格保証がないのがほとんどです。

・私立高校の方が授業料が高いが,助成金の仕組みも充実してきた。

助成金については地域によって違いがあります。担任の先生に聞いてみましょう。

公立高校よりも私立高校の方が指導がきめ細かく,部活動が充実していることもあります
「私立だから高い!高いからダメ!」ではなく,個々の学校を見て判断をすることが大切です。
公立高校に通っても.大学受験に向けて塾に通わせたりすると.結果的に私立高校より高額になることもあります

・公立高校は受けられる数(2校までなど)が決まっている。

それに対して,私立高校は日程さえずれれば複数校の受験が可能です。受験料はかかります。

考え方②普通科か,専門学科か

ざっくり言うと,
普通科は大学進学をめざす子ども向け
専門学科は高校卒業後,就職する子ども向け
です。決してどちらが正解ということはありません
ダメなのは,目標や意味もなく大学に進学したり,専門学科の知識が就職の役に立たないと思ったりして,時間が無駄になってしまうことです。
ご家庭で進路を話し合い,お子さんの自立を一緒に考えましょう。
(地域によっては高等専門学校という学校もあります)

考え方③高校進学か,就職か.それ以外か

中学3年生になって「行く高校がない」と絶望する子も見てきました。
中卒で就職する子もいました。
本人と家族が納得していれば,それも1つの選択肢です。
でも,「高校に行けなければ就職」ではなく.それ以外にも選択肢はあります。
専修学校専門学校職業訓練校など,よりよい職業に就くために通える場所はあります(ただし,お金のかかるところが多いです)。

ぜひ,様々な選択肢をきちんと見て,家族でお子さんの進路を考えましょう。
以上.少しでも参考になればうれしいです。
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よろしくお願いします。