中学3年生の担任をしているとき,「進路は子どもに任せます」という保護者がいます。
私は,この保護者の姿勢に基本的に賛成です。
15歳にもなれば,自分のことを十分に考えられるようになっています(言うことを聞かない面もありますが)。
では,親としてしてあげられることはないのでしょうか?
そんなことはありません。
この記事では,親として受験生のわが子にしてあげられることを3つにまとめて紹介します。
① 子どもが自立するイメージをもつ
② 進学する目的を明確にする
③ 必要な金銭を計算する
では,詳しく解説します。
① 子どもが自立するイメージをもつ
1つ目は「子どもが自立する姿」を考えておくことです。
その姿はご家庭によって差はあるでしょう。
具体的には,仕事をして自分で稼ぐ姿や結婚して家庭をもつ姿,実家の稼業を継ぐ姿などでしょうか。
このとき,ポジティブ思考とネガティブ思考を両方考えておくとよいです。
ポジティブ…一番うまくいったパターン(夢を追う姿)
ネガティブ…一番失敗したパターン(夢やぶれた姿)
そうすると,どちらになっても,いつまでもわが子の味方でいられます。
② 進学する目的を明確にする
自立のイメージをもつことができたら.次は目的を考えましょう。
とくに進学を選択した場合は,その目的を明確にしておくとよいでしょう。
具体的な目的として.免許を取得したいから,知識を習得したいから,などがあげられます。
免許を取得したい…工業系の免許を取って機械系の企業に入りたい。医師免許を取って医者になりたい
知識を習得したい…心理学を学びたい,経済学を学びたい
知識を習得したくて進学するわが子を応援するときには,親としてもう1つ考えることがあります。
それは,その知識を生かしてどう自立するか.ということです。
もちろん,免許や知識がなくても仕事に就くことはできるでしょう。
ただ,せっかく進学するのですから,知識の生かし方(うまくいったパターン)くらいは,考えておくとよいでしょう。
③ 必要な金銭を計算する
最後に,お金のことを考えておきましょう。
中学校までと違い,高校・大学進学にはお金がかかります。
必要な金額は,高校に聞いたり,インターネットで調べたりすればわかるでしょう。
もちろん,収入や進路にもよりますが補助金や助成金もあります。
必要な金銭を計算するのは親の務めです。
金銭的に厳しい家庭であれば,それもお子さんに伝え,どう稼ぎ,どう捻出するか.一緒に考えていくべきでしょう。
【まとめ】
最後に1つ。
中学を卒業して働く子もいます。
成人式で再会すると,中卒で働いている子が幸せそうにしていることもあります。
子どもが自立するイメージは,人それぞれあってよいと思います。
記事は以上です。
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