今回は教師をしていて,最も多い質問にお答えします。
この質問をするあなた(あるいは子ども)は,「効率よく学びたい」と思っているのではないでしょうか?
学校の勉強は効率が悪い,無駄が多いなどと考えるからこそ,将来役に立つのか?という疑問が出てきますよね。
私の考えを書きます。
効率を求める人は挫折しやすい
画家になりたい人はずっと美術(図工),野球選手になりたい人はずっと体育,などと授業を選択して効率よく学べたとしましょう。
その場合,①失敗したとき進路変更が難しい②強いプレッシャーを感じるなどの新たな問題が出てきます。
効率の悪い「学校の勉強」には,数学ができる人の職業があったり,社会科の研究をする職業があったりして,挫折を防ぐ効果が一応あるのです。
多くの知識から,役に立つものを見つける力がつく
1000個の漢字を覚えても100個しかテストに出ない。
勉強ではそんなこと(無駄)がよくあります。
これによって,多くの知識から役に立つものを見つける力が身につきます。
これはすごい能力なんですよ。
本当に役に立つような勉強内容を考えるのは,文部科学省の官僚の仕事
教師である私も,保護者も,当事者である子どもも,「何を学ぶべきか」を考える必要はありません。
学校の勉強内容が「本当に役に立つか?」を考えてくれる人がいます。
ただし,進路選択をする中学3年生,高校3年生,大学4年生の時になったら「自分が何を学びたいか」を考える必要があります。
きっと,どんな進路にも幸せになる道はあります。
記事は以上です。
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