学校ではいい子,家では暴れん坊。そんな子どもがたくさんいます。
先生という仕事をしていると,「先生の言うことは聞くんです」という保護者もいる。
そこで,私が使っているテクニックを3つ紹介します。
1 叱るよりほめよ
教室には,教師の指示を聞けない子がいます。
30人の学級の中に,言うことを聞けない子が1人いるとつい,叱りたくなる気持ちになります。
その1人を叱るとどうなるか。
不思議なことに,他の子が違う行動で先生を困らせ始めます。
そうして学級が崩れていった先生がいました。
私がしたアドバイスが叱るよりほめよです。
例えば,学年集会の場でおしゃべりをする子がいたとします。
その子たちに注目しがちですが,私は静かに話を聞こうとしている子を探します。
私と目が合ったら微笑んだりうなずいたりして,その子を認めます。
そして「話をしっかり聞こうとする子がいます。今からその子のためになる話をします。」など,ほめる声かけをします。
すると,不思議なことにそれを聞いていた他の子も話を聞き始めます。
ハンカチを持ち上げるイメージをしてください。
一点をつまむと,ハンカチ全体が上がります。
そういうイメージで,ほめることで学級のよい雰囲気を広げていきます。
すると,不思議と叱るときも話を聞くようになります(理由はわかりません)。
2 笑顔や笑い声を日常,真顔や怒鳴り声は非日常に
誰でもふだんの表情は「真顔」です。私もそうです。
私は新任の頃は全く指導ができないダメ教師でした。
そんな私が気づいたことが,よい先生は笑顔や笑い声が多いということです。
気づいた日から私は行動を変えました。
教室で子どもと接する時には,何もなければ笑顔。
子どもが家での出来事を話した時には,基本的には笑いのリアクションをします。
最初は子どもが不思議がります。
「何かいいことあったんですか?」ときく子もいます。何もないんですけどね(笑)
そんなある日,ある子が友達にひどい言葉を投げかけました。
当然,教師として叱ります。その時に笑顔はありません。
すると,その子がきちんと私の指導を聞くようになったのです。
謝って,「これから直します」と言えたら,笑顔の私にもどります。
意識して「笑顔や笑い声を日常に。真顔や怒鳴り声は非日常に。」を実践してみてください。
叱りすぎにはご注意を。
3 言葉づかいをていねいにする
これは単純です。
ほめるときにも叱るときにも言葉づかいを丁寧にします。
「○○しろ!」ではなく,「○○しなさい」。
「うざい」「きもい」「死ね」は絶対に使いません。
子どもは保護者や教師の影響を強く受けます。
私が意識しているのは,教師が子どもに悪い言葉を教えないことです。
子どもがそういう言葉を使ったら,「言葉が乱暴だよ。ほかの言い方できる?」と言い換えを練習させましょう。
まとめ
私が教室で実践しているテクニック3選を紹介しました。
ご家庭で場面を見つけて実践してみてください。
私は職員室でもこの3つを徹底しています。
すると,職員室のみなさんが私にやさしくしてくれるのです。
大人にも効果があるようですね(笑)
奥さんや旦那さん,職場の方にも試してみてはいかがでしょうか?
ここまで見ていただき,ありがとうございました。
コメントで質問や相談をしていただけると,次の記事を書く励みになります。
よろしくお願いします。